海外製アプリの中には高い性能を持っているものがいくつもありますが、料金プランが海外の通貨で書かれていたり、プランの概要が分からないと不安になりますよね。そこでこの記事では、パスワード管理アプリとして有名なNordPassの料金プランを日本通貨で徹底解説しています。各プランでどのように違うのかも解説しているので、まずは安いプランで様子を見たい人もぜひご覧になってください。
NordPassのビジネス用にはどんな料金プランがあるの?
NordPassは個人用とは別にビジネス用の料金プランが存在し、機能もビジネス用のものが揃っています。大きく分けて以下の3つのプランがありそれぞれ使える機能も違うので、詳細は仕様は各見出しをご覧ください。なお、日本円換算は、2025年10月現在の為替を参照したもので、支払いはアメリカドルで消費税を加えたものを支払うことになるところに注意してください。
| プラン名 | 料金(アメリカドル) | 料金(日本円) |
| チーム | 1.79ドル | 273円 |
| 仕事 | 3.59ドル | 548円 |
| 企業 | 5.39ドル | 823円 |
チームプランでも使える従業員管理機能とは
NordPassビジネス版の料金プランチームで使える従業員管理機能の中で、最も人気があるのはビジネス管理パネルです。各従業員の仕事の進捗状況や勤務状態を管理でき、会社の管理アカウントにアクセスが必要な作業をした場合はそれらのログも取得して、セキュリティ対策の参考にすることが可能です。
しかし、アカウントサービスの中には意図しない形でアカウントをロックしてセキュリティ対策をしてしまうタイプもあるので、そんな人にはNordPassのロックされたアカウントを回復する機能の使用をおすすめします。迅速にアカウントを回復できるので、外部のトラブルが仕事の作業効率に干渉しない利点があります。さらにアイテム転送機能は、退職した従業員のアカウントデータを別の新入社員にアサインできるので、仕事の引継ぎをアカウント毎に管理できる利点があります。
全プランで使えるxChaCha20暗号化金庫について
xChaCha20暗号化金庫とは、NordPassのビジネス料金プラン含め全プランで使えるクレジットカード関連のセキュリティ機能です。クレジットカードの暗証番号やパスワードやパスキーを疑似的に256桁にして保存することで、悪意ある人の解析によって流出するのを防ぐ効果があります。
例えばクレジットカードのセキュリティコードは、3桁から4桁のコードで管理される場合が多く、このままだとすぐに解析される可能性がありますよね。しかしxChaCha20暗号化を使うことで最大256ビットまでセキュリティコードを長くできるので、事実上解析不可能になります。
NordPass認証システムはどのプランで使えるの?
NordPass認証システムと呼ばれるワンタイムパスワードは、ビジネス含めた全ての料金プランで使える安全対策機能です。ワンタイムパスワードと言えばGoogleが提供しているものもありますが、中には対応していないサービスもある上に、社内システムには干渉できません。しかし、NordPass認証システムなら簡単にワンタイムパスワードが導入できる利点があります。
NordPassで使えるアクティビティログとは
NordPassではビジネスプラン含め全料金プランで、アカウント使用者の動向を確認できるアクティビティログを使えます。アクティビティログの記録はアカウント使用の権限を与えた人なら誰でも該当するので、不正利用などの形跡を探すときにも便利です。ただし、チームプランと仕事プランで使えるアクティビティログは、NordPass内でしか確認できません。対して企業向けのプランはプロバイダーAPIを使うことができるので、仮に不正ログインを使った場合は使っているプロバイダーの違いから判断できます。
派遣社員や社内の人間が家にデータを持ち帰って悪用するなどの行為を監視できるメリットがあるので、必要に合わせて導入しましょう。
NordPassはSplunkと統合できるって本当?
NordPassはビジネスプランの企業に加入すればSplunkと統合できます。つまりパスワードだけをSplunkと切り離してNordPassで管理し、NordPassで抽出したログをAPIでSplunkにインポートすることが可能です。この方法のメリットは、アカウント利用に対するユーザーの動向を簡単に監視できるところです。SplunkにはNordPassには無い異常検知やAIとの連携があるため、NordPassで管理されているアカウントがどういった意図で利用されているのかを分析してSplunkに報告させることが可能です。
高いセキュリティレベルが便利なSSOとは
NordPassのビジネス料金プランの企業に加入すると、EntraIDやMSADFSやOktaを使ったシングルサインオンを利用できるメリットがあります。簡単に説明するとシングルサインオンとは、ログインを代行するためのシステムです。例えば鍵穴の場所を知らされていない場所の鍵を一度警察に預けて、警察の人に鍵穴に鍵を指して開けてもらいます。
すると自分で鍵を開けようとしても、鍵穴の場所が分からないので自分では鍵を開けられないですよね。この警察の部分を担っているのがEntraIDやMSADFSやOktaなんです。つまりNordPassで管理しているパスワードなどの情報を一度預けるので、鍵穴の場所を外部に流出させることなくアカウントを使える利点があります。
共有フォルダを使ってアカウント情報の共有もできる
NordPassは確かに便利ですが、社内にパスワードを伝達する方法が無いと不便ですよね。そんな人にはNordPassビジネス料金プランの共有フォルダ機能の利用がおすすめです。共有フォルダにはアカウント情報を共有するためのテキストデータや会社の機密情報を格納できます。また、共有フォルダはチーム毎に管理できるので、まだ社内発表するべきではない情報も格納しておけます。なお、チームプランでもユーザー毎に共有できるアイテムの設定や、アクセス時間を設定して必要以上に共有情報へのアクセスが集中しないようにするこもできます。
まとめ
NordPassのビジネス料金プランは、用途に合わせた安全性の高いセキュリティ機能を安価に導入できる利点があります。特にワンタイムパスワードやSSOを利用できる点は評判も良く、アカウント情報の流出や悪用を防げるので、会社で様々なアカウントを使っている人はぜひ導入をおすすめします。なお、アイテムや情報の共有は、各プランによって共有範囲が決まっているので、ユーザー毎に設定する程度ならチームプラン、グループ毎に管理するなら仕事プランがおすすめです。








